添乗員ライターがお届けする台湾旅行情報。今回は、台北旅行で気になるコンセントと電圧の疑問を徹底解説します。「日本の電化製品はそのまま使える?」「変換プラグや変圧器は必要?」といった不安を解消し、安心して台湾旅行を楽しめる情報をお届けします。
台北のコンセント形状は日本とほぼ同じ

台北を含む台湾全域で使用されているコンセントは、基本的に日本と同じAタイプです。これは、日本統治時代の1919年に台湾電力発電会社が設立され、台湾全土の電力インフラが整備された歴史的背景によるものです。そのため、日本から持参した電化製品のプラグをそのまま差し込めます。
台湾のコンセントには2種類の形状が存在します。1つは日本と全く同じ2極タイプ(アース線なし)で、2つの平たい穴があるシンプルな形状です。もう1つは3極タイプ(アース線付き)で、2つの穴に加えて上部にもう1本の穴があり、漏電時の感電を防ぐアース機能を備えています。いずれの形状でも、日本の2極プラグは問題なく使用できます。
まれにCタイプ・Oタイプのコンセントも存在
台湾のコンセントは95%以上がAタイプですが、古い建物や一部の施設では、まれにCタイプ(ヨーロッパ型の丸ピン2本)やOタイプ(オーストラリア型のハの字型)のコンセントが設置されていることがあります。ただし、現代の台北市内のホテルやカフェ、MRT駅などでこれらのタイプを見かけることはほとんどなく、過度に心配する必要はありません。
万が一、宿泊先のホテルでCタイプやOタイプのコンセントに遭遇した場合は、他にコンセントがないか確認してみましょう。それでも見つからない場合は、ホテルで変換プラグを貸し出している可能性があるため、フロントに確認してみましょう。
電圧の違いに要注意|台湾は110V、日本は100V
台湾と日本のコンセント形状は同じでも、電圧には違いがあります。台湾の電圧は110Vで、日本の100Vより10V高くなっています。この10V程度の電圧差であれば、スマートフォン充電器やノートパソコンなど消費電力が比較的小さい電化製品は、実際には問題なく動作することが多いです。
ただし、日本国内専用(100V専用)と明記された電化製品を長期間使用すると、製品内の部品に負荷がかかり、製品の寿命が短くなる可能性があります。最悪の場合は故障やショートの原因になるため、持参する電化製品が台湾の電圧に対応しているかどうかを事前に確認することが重要です。
周波数の違いにも注意が必要
台湾の周波数は60Hzで、日本の西日本と同じです。日本の大半の電化製品は50Hz/60Hz両対応のため、周波数については基本的に問題ありません。ただし、すべての電化製品が両対応というわけではないため、念のため確認しておくことをおすすめします。
特に、転勤や移住で台湾に長期滞在する予定がある方は、持参する電化製品の周波数を必ず確認しましょう。電子レンジ、蛍光灯器具、洗濯機などの一部製品では、古いモデルや低価格帯の機種で「50Hz専用」「60Hz専用」と表記されているものがあります。
周波数が合わない電化製品を使用すると、以下のような問題が発生する可能性があります。
- 電子レンジ: 加熱性能が落ちる、または食品が焦げる
- 洗濯機: モーターの回転数が変わり、性能が変化する
- 蛍光灯器具: 正常に点灯しない、またはちらつきが発生する
最近の家電製品の多くは「ヘルツフリー」(50Hz/60Hz両対応)として設計されていますが、リーズナブルな機種や古いモデルでは周波数固定のものも少なからず存在します。非対応の周波数で電化製品を使用すると、故障や火災の危険性があるため、製品本体のラベルや取扱説明書で対応周波数を確認してから使用しましょう。
短期旅行であれば周波数を気にする必要はほとんどありませんが、炊飯器や電子レンジなどの大型家電を持ち込む予定がある場合は、事前の確認が重要です。
対応電圧・周波数の確認方法
電化製品が台湾で使用できるかどうかを調べるには、製品本体のラベルや充電器、ACアダプター部分を確認します。「電圧」「入力」「INPUT」などと記載されている部分が、その製品が対応している電圧です。
「INPUT: 100V〜240V」や「AC100-240V」と表記されている場合は、海外対応の電化製品であることを意味し、台湾でも変圧器なしでそのまま使用できます。一方、「100V」とだけ記載されているものは日本国内専用の製品で、台湾ではそのままでは使用できません。出発前に、持参予定のすべての電化製品の対応電圧を必ずチェックしておきましょう。
周波数も同様に、50Hz/60Hz両対応または60Hz専用であれば問題ありませんが、50Hz専用の場合は使用ができません。
変圧器が必要な電化製品と不要な電化製品
台湾旅行に持参する電化製品によって、変圧器の必要性は異なります。ここでは、代表的な電化製品ごとに変圧器の要否を詳しく解説します。
スマートフォン・タブレット|変圧器は不要
iPhone、Androidスマートフォン、iPadなどのタブレット端末の充電器は、ほとんどの場合100V〜240Vに対応しています。そのため、台湾でも変圧器なしでそのまま充電できます。Apple製品のiPhone充電器もAndroid端末の充電器も、メーカーや機種を問わず、ほぼすべてが海外対応です。
念のため、充電器本体に「100〜240V」の表示があるかを確認しておくと安心です。スマートフォンは台湾旅行で地図アプリや翻訳アプリ、配車サービスなど様々な場面で活躍するため、常に充電できる環境を整えておくことが重要です。
ノートパソコン・デジタルカメラ|変圧器は不要
ノートパソコンやデジタルカメラの充電器・ACアダプターも、最近の機種のほとんどが100V〜240Vに対応しています。そのため、台湾でも変圧器なしで充電できるケースが大半です。ただし、すべての機種が対応しているわけではなく、一昔のモデルは非対応の物が多かったため、ACアダプターに記載されている対応電圧を必ず確認してください。
特にACアダプターには、対応電圧が明記されています。「INPUT: 100-240V」といった表記があれば、台湾のコンセントに直接差し込んで使用できます。
ドライヤー・ヘアアイロン|変圧器が必要
ドライヤーとヘアアイロンは、基本的に変圧器が必要な電化製品の代表例です。日本で日常的に使用しているドライヤーやヘアアイロンの多くは100V専用で、台湾の110Vには対応していません。
特にドライヤーは600〜1200Wという高い消費電力を持つため、電圧だけでなく周波数の確認も重要です。しかし、実際には110Vや120Vを100Vに変換する変圧器は市場にほとんど流通していません。
さらに、古い建物や一部のホテルでは、コンセント自体が高出力に対応していない場合があり、強力なドライヤーを使用すると部屋や建物のブレーカーが落ちてしまうこともあります。そのため、ドライヤーについては台湾のホテルに備え付けられているものを利用するのが最も無難で安全です。
ヘアアイロンは150〜240Wの消費電力があり、一般的な海外旅行用の変圧器では対応できない場合があります。海外対応(100V〜240V対応)のヘアアイロンを購入することをおすすめします。
なお、充電式のヘアアイロンを持参する場合は注意が必要です。電池が取り外せないタイプのヘアアイロンは、航空会社の規定により機内持ち込みも荷物預けもできず、空港で没収される可能性があります。電池が取り外せるタイプであれば、バッテリーを取り外して機内持ち込みにすることで持参できますが、バッテリー容量の制限があります。特に中国系航空会社を利用する場合は、認証マークなどの独自ルールも設けられているため、事前に航空会社の規定を確認しておきましょう。
ゲーム機|基本的に変圧器は不要だが古い機種は注意
Nintendo Switchをはじめとする日本のゲーム機は、ほとんどが100V〜240Vの電源に対応しています。そのため、台湾でも変圧器なしで使用できます。
ただし、古いゲーム機には注意が必要です。ファミコンやスーパーファミコンなどのクラシックゲーム端末は、100V専用のものが多く存在します。これらのクラシックゲーム端末は、既にメーカーの修理サポートが終了していることが多く、経年劣化により各部品が故障しやすくなっている可能性があります。大切な思い出が詰まったゲーム機を海外で故障させないためにも、対応電圧をしっかりと確認し、必要に応じて適切な変圧器を使用するなど、丁寧にケアしてあげることが重要です。
海外での本体の故障や不具合については、メーカーの保証やサービスが受けられない場合があるため、貴重なゲーム機を持参する際は慎重に判断しましょう。持参予定のゲーム機の仕様を事前に確認し、対応電圧を把握しておくことをおすすめします。
台北市内で充電できる場所
台北市内には、旅行者が無料または低料金で電子機器を充電できる場所が数多く存在します。観光中にスマートフォンのバッテリーが減っても、以下のような充電スポットを活用できます。
カフェ・ファーストフード店

台北の多くのカフェやファーストフード店では、顧客向けに電源コンセントを提供しています。スターバックスやモスバーガーなどのチェーン店では、充電可能な座席が設置されていることが多く、飲み物を注文しながらゆっくりと充電できます。特にケンタッキーフライドチキンは、すべてのテーブル席に電源が設置されており、充電環境が整っています。
ただし、混雑時には長時間の使用を控え、他のお客様に配慮することが大切です。充電中は必要以上にスペースを占有しないよう心がけましょう。
MRT駅の充電スポット
台北MRTの各駅には、充電ステーションが設置されており、無料でスマートフォンを充電できます。主要な駅には複数の充電スポットがあり、日本人観光客にとって非常に便利です。アダプターと充電ケーブルを持参すれば、移動中にバッテリーが減っても心配ありません。
また、桃園空港MRTの車内には、対応するスマートフォンを置くだけで充電できるワイヤレス充電対応の座席も設置されています。

台湾高速鉄道(新幹線)
台北と高雄を結ぶ台湾高速鉄道の商務車(ビジネスクラス)には、全席に110Vの電源コンセントが設置されています。一般車でも、新しい車両であれば4号車と12号車に充電用コンセントが設置されており、長距離移動中に充電できます。
モバイルバッテリーレンタルサービス
台北市内では、モバイルバッテリーのレンタルサービスも提供されています。料金は1時間15元(約70円)から24時間45元(約200円)まで複数のプランがあり、日本に比べて非常にお得です。街中の複数の場所でレンタルと返却ができるため、観光中の充電切れ対策として活用できます。
あると便利な充電グッズ
台北旅行をより快適にするため、以下のような充電グッズを持参すると便利です。
高速充電に対応したUSB充電器
複数のデバイスを充電したい場合は、充電の優先順位を決めて、必要なものから順番に充電する方が、バッテリーの健康を保ちながら効率的に充電できます。そのため、高速充電に対応した充電器の方が、短時間で充電が可能で現実的です。
スマートフォン、タブレット、カメラなど複数のデバイスを同時に充電できる複数ポート付きUSB充電器を使用する場合は、同時使用時に各ポートへの出力が分散されるため、1台ずつ充電する場合と比べて充電速度が遅くなります。短時間で素早く充電したい場合には不向きになる点は注意しましょう。
なお、就寝中に充電しっぱなしにするという使い方は、充電完了後も充電し続ける「過充電」の状態になり、バッテリーの劣化が進むため、バッテリーの寿命を考えるとおすすめできません。
電源タップ付き延長コード
ホテルの部屋でコンセントがベッドやデスクから離れている場合、電源タップ付き延長コードがあると便利です。差し込み口が複数あるタイプを選べば、全員のデバイスを同時に充電できます。複数ポート付きUSB充電器と併用すると、さらに多くのデバイスを充電できるようになります。
電源タップを持参する際は、電源タップ自体の対応電圧にも注意が必要です。100Vから240Vに対応した海外旅行用の電源タップを選びましょう。
モバイルバッテリー|容量制限に注意が必要
台北観光では、MRTやバスでの移動が多くなります。移動中や観光スポットでスマートフォンを頻繁に使用するため、モバイルバッテリーを持参しておくと安心です。夜市巡りや九份、十分などの郊外観光でも、バッテリー切れの心配なく写真撮影やナビゲーション機能を利用できます。


ただし、モバイルバッテリーには飛行機の持ち込みに容量制限があります。特に大容量のリチウムイオンバッテリーは発火の危険性があるため、各航空会社で機内持ち込みに厳格な制限が設けられています。
行政による共通ルール(2026年1月現在)
国土交通省の指針に基づく一般的なルールは以下の通りです。
- 100Wh以下: 制限なく機内持ち込み可能
- 100Whを超え160Wh以下: 2個まで機内持ち込み可能
- 160Whを超えるもの: 機内持ち込み・預け入れともに禁止
- 預け入れ荷物への収納: 全面禁止(機内持ち込みのみ可能)
容量の計算式は以下の通りです。
Wh = V(電圧) × mAh(容量) ÷ 1000
一般的なリチウムイオン電池の電圧は3.7Vです。例えば、20,000mAhのモバイルバッテリーの場合、20,000 ÷ 1000 × 3.7 = 74Whとなり、問題なく持ち込めます。
航空会社ごとの独自ルールに注意
近年、発火事件が多発しているため、航空会社によって制限要件が異なります。共通ルールに加え、各航空会社で独自ルールが厳格化されている点に注意が必要です。
以前は持ち込めた航空会社であっても、次回の旅行時には持ち込めない、または日本発では持ち込めても帰国時には持ち込めないなどのケースが発生する可能性があります。利用する航空会社の最新規定を出発直前に必ず確認しましょう。
2025年7月8日からは、日本の航空機でもモバイルバッテリーを座席上の収納棚に入れることが禁止されました。持ち込む場合は、膝上や座席前ポケットなど常に目視できる場所に置く必要があります。
中国系航空会社の独自ルール(2026年1月現在)
中国(大陸)系航空会社を利用する場合は、さらに厳格なルールがあります。2025年6月28日より、中国民用航空局は中国国内線において「3C認証(CCC: China Compulsory Certification)」マークがない、または不鮮明なモバイルバッテリーの持ち込みを全面禁止しました。
3C認証とは、中国の強制製品認証制度で、日本のPSEマークに相当する安全基準です。白地に黒色の「CCC」ロゴが製品本体に鮮明に印刷されている必要があります。シール貼り付けタイプや印刷が薄いものは没収される可能性があります。
中国(大陸)国内線を利用する場合の注意点:
- 3C認証マークが製品本体に鮮明に印刷されていることが必須
- リコール対象の型番・ロットも持ち込み禁止
台湾旅行で中国(大陸)系航空会社を経由する場合や、中国(大陸内で)国内線を乗り継ぐ場合は、3C認証マーク付きのモバイルバッテリーを用意するか、現地で調達することをおすすめします。
容量が不明なモバイルバッテリーや、膨張・ひび割れなどの異常が見られるモバイルバッテリーは、機内持ち込みが禁止されています。出発前に必ず製品の状態を確認しましょう。
変圧器・変換プラグについて
台湾旅行で変圧器が必要になる場合、事前の準備が重要です。実際のところ、海外の現地で変圧器を調達するのは実質不可能と考えた方がよいでしょう。
変圧器は事前にネットで注文を推奨
変圧器が必要な場合は、日本を出発する前にAmazonなどのオンラインショップで購入しておくことを強くおすすめします。110Vから100Vへの変圧は電圧差が少なく非常にニッチなため、大手の家電量販店や空港でも販売されていない場合があります。
特にドライヤーやヘアアイロンなど高出力の電化製品に対応した変圧器は、台湾現地での入手が非常に困難です。
変換プラグについて
変換プラグについては、台湾ではほとんど必要ありません。台湾のコンセントは日本と同じAタイプが主流のため、日本の電化製品のプラグをそのまま差し込めます。
まれにCタイプ(ヨーロッパ型)やOタイプ(オーストラリア型)のコンセントに遭遇した場合は、宿泊先のホテルで変換プラグを無料または少額で貸し出していないか、フロントに確認してみましょう。
充電時の注意点とマナー
台北で電子機器を充電する際は、以下の点に注意しましょう。
日本専用製品の使用は避ける
台湾の電圧は日本より10V高い110Vです。たった10Vの差であっても、100V専用の電化製品をそのまま使用すると、製品の破損や火災の危険性があります。必ず対応電圧を確認し、100V専用の製品には変圧器を使用するか、海外対応製品を持参しましょう。
公共の充電スポット利用時のマナー
カフェやMRT駅などの公共の充電スポットを利用する際は、長時間の占有を避け、他の利用者に配慮することが大切です。混雑時には充電が完了したら速やかに場所を譲り、譲り合いの精神を持って利用しましょう。
海外での製品保証について
日本の電化製品を海外で使用した場合、故障や不具合が発生しても、メーカーの保証やサービスが受けられないケースがあります。高価な製品や重要な機器を持参する際は、この点を念頭に置いて使用しましょう。
台北旅行をもっと快適に|JALパック ダイナミックパッケージ
台北のコンセント・電圧事情を理解すれば、日本の電化製品も安心して持参できます。スマートフォンやパソコンなどの充電器はほとんどが海外対応で変圧器不要、ドライヤーやヘアアイロンは海外対応製品を用意するか現地のものを利用する、という基本を押さえておけば、快適な台湾旅行を楽しめます。
台北旅行をお考えの方には、航空券とホテルを自由に組み合わせられるJALパック ダイナミックパッケージがおすすめです。フライトスケジュールやホテルのグレードを自分好みにカスタマイズでき、台北101や故宮博物院、夜市巡りなど、台北の魅力を存分に満喫できます。
JALパック ダイナミックパッケージで、安心・快適な台北旅行を計画してみませんか。
事前の準備をしっかりと行い、電源の心配なく台北の街歩きや美食、文化体験を心ゆくまで楽しみましょう。








