台湾・猫空の魅力完全ガイド!ロープウェイと茶芸館で過ごす至福の時間

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台湾・猫空の魅力完全ガイド!ロープウェイと茶芸館で過ごす至福の時間
目次

台北から約1時間で行ける、お茶と絶景の癒しスポット

添乗員ライターがお届けする旅行情報。今回は台湾・台北市の南部に位置する「猫空(びょうくう/マオコン/Maokong)」をご紹介します。

台北中心部から約1時間という好アクセスながら、都会の喧騒を忘れさせてくれる自然豊かな山岳地帯。MRTとロープウェイという公共交通機関だけで訪れることができる気軽さが魅力です。言葉に不安がある方でも、交通ICカードがあれば問題なく移動できるため、台湾旅行が初めての方にもおすすめできるスポットとなっています。

猫空は台湾で有数の茶葉の産地として知られており、特に鉄観音茶(てっかんのんちゃ/ティエグアンイン/Tieguanyin)の栽培が盛んな地域です。山頂付近には一面に茶畑が広がり、数多くの茶芸館(チャイーグアン/Chayiguan)やレストランが軒を連ねています。台湾茶を本格的に楽しめるのはもちろん、茶葉を使った料理という独特のグルメ体験も待っています。

さらに猫空ロープウェイ(マオコンロープウェイ/Maokong Gondola)からの眺望は格別です。約4キロメートル、片道約30分の空中散歩では、台北市街地を一望できる絶景を堪能できます。特に床が透明なクリスタルキャビン(水晶車廂シュエイジンチョーシャン/Crystal Cabin)は、足元に広がる山々の景色をダイナミックに楽しめる人気アトラクションです。

猫空観光で気をつけたいポイント

猫空ロープウェイの猫空駅(びょうくうえき/マオコンジャン/Maokong Station)
猫空ロープウェイの猫空駅(びょうくうえき/マオコンジャン/Maokong Station)

猫空を訪れる際に知っておきたい注意点をいくつかご紹介します。これらを事前に理解しておくことで、より快適な観光が楽しめるでしょう。

ロープウェイの運休日に要注意

猫空ロープウェイは毎月第一月曜日は運行していますが、それ以外の月曜日はメンテナンス日として運休となります。また定例メンテナンスや悪天候により、運行が中止されることもあります。特に台風シーズンや強風の日は運休の可能性が高くなるため、訪問前に最新の運行情報を確認することが重要です。

運休の場合でも、猫空へはバスでアクセスすることも可能です。バスなら片道15元程度と格安で、動物園駅から猫空まで移動できます。ロープウェイの空中散歩を楽しみたい場合は平日を選ぶか、運行状況を事前にチェックしておくと安心です。

週末や祝日の混雑

猫空は台北市民にも人気の観光スポットのため、週末や祝日は大変混雑します。特にロープウェイ乗り場では長い待ち時間が発生することも珍しくありません。クリスタルキャビンは通常のゴンドラよりも数が少ないため、休日には1時間待ちになることもあります。

茶芸館も人気店では満席となることが多く、特にランチタイムは予約なしでは入店できないケースもあります。可能であれば平日に訪れるか、早朝や夕方など比較的空いている時間帯を狙うことをおすすめします。

山岳地帯特有の天候変化

猫空は山間部に位置しているため、天候が変わりやすいのが特徴です。台北市内が晴れていても、猫空では霧や雨が発生していることもあります。突然の雨に備えて折り畳み傘やレインコートを持参すると安心です。

ただし曇りや霧雨の日も、茶畑がしっとりと潤う幻想的な光景を楽しめるという魅力があります。また夏場は日差しが強いため、帽子や日焼け止めの準備も必要です。散策を予定している場合は、歩きやすい靴と動きやすい服装を選びましょう。

猫空の歴史と文化的背景

猫空という地名の由来には諸説ありますが、最も有力とされているのは台湾語で「穴ぼこの多い場所」を意味する言葉から来ているという説です。この地域特有の自然地形である「壺穴(こけつ/フーシュエ/Huxue)」と呼ばれる穴状の地形が数多く存在していたことが、この名前の起源とされています。

鉄観音茶栽培の始まり

猫空における茶葉栽培の歴史は、19世紀末の清朝時代にまで遡ります。中国の福建省(ふっけんしょう/フージエンシェン/Fujian)安渓地区(あんけいちく/アンシーチーチュー/Anxi)から移住してきた張一族が、この地域の気候や土壌が鉄観音茶の栽培に適していることを発見しました。彼らは故郷に戻って鉄観音の苗木を持ち帰り、猫空で本格的な栽培を開始したのです。

福建省安渓地区は鉄観音茶の名産地として知られており、その伝統的な製法が台湾・猫空にも伝えられました。昔ながらの鉄観音製法によって作られる発酵と焙煎の強い鉄観音茶は、猫空の特産品として現在も大切に受け継がれています。現在でも猫空には張姓の住民が多く暮らしており、この歴史的なつながりを感じることができます。

台湾有数の茶葉産地へ

20世紀初頭には、猫空はウーロン茶(烏龍茶うーろんちゃ/ウーロンチャー/Wulongcha)と鉄観音茶の巨大な生産地として発展を遂げました。栽培された茶葉は世界各国へ輸出され、台湾茶の名声を高める一翼を担ってきました。台北市内最大のお茶の産地として繁栄し、木柵地区(ムージャーチーチュー/Muzha)全体が茶葉栽培の中心地となっていったのです。

現在でも年間60トン以上のお茶が生産されており、山頂付近には美しい茶畑が一面に広がっています。ただしかつてのように輸出が主目的ではなく、そのほとんどは猫空の高台に広がる茶芸館で消費されています。つまり訪れる観光客が、産地直送の新鮮な茶葉を楽しめるという贅沢な環境が整っているのです。

茶芸文化の中心地としての発展

かつては単なる茶葉の産地だった猫空ですが、現在では台湾茶文化の中心地として新たな発展を遂げています。2007年に猫空ロープウェイが開業したことで、アクセスが飛躍的に向上し、多くの観光客が訪れるようになりました。

茶芸館の数も増え、それぞれが独自の趣向を凝らしています。24時間営業の店舗から、夜景が美しい展望茶芸館、竹林に囲まれた癒しの空間など、多様なスタイルの茶芸館が点在しています。近年では欧風カフェも登場し、伝統的な茶芸館とは異なる新しい楽しみ方も提供されています。

茶芸館では単にお茶を飲むだけでなく、台湾式の「工夫茶(ゴンフーチャー/Gongfucha)」スタイルでお茶を淹れる体験ができます。茶芸師(チャイーシー/Chayishi)の指導を受けながら、茶葉の選び方から湯温、抽出時間まで、本格的な茶芸の世界に触れることができるのです。

猫空ロープウェイの魅力を徹底解説

猫空ロープウェイ
猫空ロープウェイ

猫空を訪れる際に欠かせないのが、猫空ロープウェイでの空中散歩です。台北市が初めて設けた公共交通機関としての観光ロープウェイで、2007年に開業しました。2008年には台風被害で一時閉業したものの、2010年に再開業し、現在まで多くの観光客を楽しませています。

ロープウェイの基本情報

全長約4.03キロメートルのコースには4つの駅が設置されています。動物園駅(どうぶつえんえき/ドンウーユエンジャン/Taipei Zoo Station)、動物園内駅(どうぶつえんないえき/ドンウーユエンナンジャン/Taipei Zoo South Station)、指南宮駅(しなんぐうえき/ジーナンゴンジャン/Zhinan Temple Station)、そして終点の猫空駅(びょうくうえき/マオコンジャン/Maokong Station)です。一番下の動物園駅から終点の猫空駅までは、片道約20から30分の所要時間となります。

営業時間は平日が9時から21時まで、週末と祝日は9時から22時までとなっています。金曜日や祝日の前日は22時まで、日曜日や連休中日は8時30分から22時までと、曜日によって営業時間が異なる点に注意が必要です。

通常キャビンとクリスタルキャビン

ロープウェイには2種類のゴンドラが用意されています。通常のキャビンは8人乗りで、大きな窓から周囲の景色を楽しめます。一方、クリスタルキャビンは5人乗りで、最大の特徴は床が全面ガラス張りになっていることです。

クリスタルキャビンでは足元に広がる山々や森林を真下から眺めることができ、まるで空中を歩いているような感覚を味わえます。ゴンドラ10台に1台の割合でしか運行していないため、特に人気が高く、休日には長い行列ができます。ただし帰りの猫空駅発の便は比較的空いていることが多いため、待ち時間を避けたい場合は復路での乗車をおすすめします。

ロープウェイから見える絶景

動物園駅を出発すると、ゴンドラは山の起伏に沿って前進していきます。地上を走るMRTの列車や、景美渓沿いにある河岸公園を見下ろすことができます。茶畑の上を通過する際には、一面に広がる緑の茶畑と、その向こうに見える台北の街並みを同時に楽しめます。

天気が良い日には、遠方に台北101の姿を確認することもできます。山頂付近では台北市街地を一望でき、その眺望の素晴らしさに感動する方も多いでしょう。途中、ロープウェイは90度近く進行方向が変わる箇所もあり、通常のロープウェイでは体験できない貴重な経験となります。

晴れた日の景色も魅力的ですが、曇りや霧雨の日も捨てがたい魅力があります。霧に包まれた幻想的な山々の光景は、まるで水墨画の世界に入り込んだかのような非日常的な体験を提供してくれます。

チケット購入方法とお得な利用術

チケットは動物園駅の券売機または窓口で購入できます。券売機は日本語にも対応しているため、言葉の心配はありません。動物園駅から猫空駅までの片道料金は120元ですが、往復利用を予定している場合は1日乗車券の購入がお得です。

台湾の交通ICカードである悠遊カード(ゆうゆうかーど/ヨウヨウカー/EasyCard)やiPass(あいぱす/アイパス/iPass)を持っていれば、改札でタッチするだけで乗車できます。平日に悠遊カードを利用すると20元の割引が受けられるため、台湾旅行の際は悠遊カードの準備をおすすめします。

事前にオンラインでチケットを購入しておくと、当日の待ち時間を短縮できます。特に週末や祝日は券売機の前に長い列ができることが多いため、事前購入を検討する価値があります。

おすすめ茶芸館で本格台湾茶体験

猫空には数多くの茶芸館が点在しており、それぞれが独自の魅力を持っています。ここでは特におすすめの茶芸館をご紹介します。

邀月茶坊(ヤオユエチャーファン/Yaoyue Teahouse):24時間営業の人気店

邀月茶坊は猫空エリアの中でも特に人気の高い茶芸館です。店名の「邀月」は「月を招く」という意味を持ち、夜には月光の下でお茶を楽しむ贅沢なひとときを味わえます。1989年のオープンから30年以上の歴史を持つ老舗で、当初は猫空の特有の自然地形である壺穴の研究や撮影に訪れる研究者向けに、美味しいお茶を提供する休憩所としてサービスを開始しました。

最大の特徴は24時間営業という点です。いつ訪れても台湾茶を楽しめるため、夜景を楽しみながらの深夜のティータイムも可能です。館全体が竹林に囲まれた広大な敷地を持ち、おすすめは茶畑が眼前に広がるオープンテラス席です。山肌を望むテラス席で味わうお茶は、まさに格別の体験となるでしょう。

木造の伝統的な建築様式を取り入れた建物は、周囲を取り囲む山々の緑と美しく調和しています。テラス席では四季折々の自然を眺めながらお茶を楽しむことができ、特に夕方から夜にかけての時間帯は絶景が広がります。

食事メニューも充実しており、お茶のほか茶葉を使った料理も楽しめます。緑に囲まれながらいただく優しい料理は、癒し効果抜群です。営業時間については、お茶と点心類は24時間提供されていますが、食事メニューは11時から21時30分まで、金曜と土曜は翌1時30分までとなっています。

猫空駅から徒歩20分から30分ほどの距離にあります。山を下りながらの散策も楽しいですが、バスを利用することもできます。バス停「天恩宮(てんおんぐう/ティエンエンゴン/Tian’en Temple)」または「茶推廣中心(ちゃすいこうちゅうしん/チャートゥイグアンジョンシン/Tea Promotion Center)」から徒歩2分ほどの場所にあります。

猫空雙橡園茶坊:絶景の展望レストラン

自家栽培の食材を使った料理が特徴の茶芸館です。広大な敷地には茶畑のほかに農園もあり、新鮮な野菜や川エビの料理をいただけます。全200席を誇る大規模な施設で、好きな席を選ぶことができます。

最大の魅力は、台北101と市内を見渡せる絶好の立地です。特に夜景スポットとしても有名で、台北の光り輝く街並みを眺めながらお茶や食事を楽しめます。昼間は茶畑と台北の街並みの両方を望むことができ、時間帯によって異なる景色を堪能できる贅沢な空間となっています。

営業時間は11時から24時まで、定休日は月曜日です。週末は混み合うことが多いため、特に人気の展望席を希望する場合は早めの来店をおすすめします。

六季香茶坊:自然農法のこだわり茶園

農薬不使用の自然農法でお茶を栽培し、茶芸館で提供している店舗です。茶摘みは年6回行っており、その名前の由来にもなっています。茶畑の散策もできるため、お茶が育つ環境を直接体感できます。

提供される料理にはさりげなく茶葉が使われており、とても良い香りが特徴です。猫空特産の鉄観音茶をはじめ、さまざまな種類のお茶を楽しめます。自然に囲まれた環境で、丁寧に栽培された茶葉の味わいを存分に堪能できるでしょう。

阿義師的大茶壺茶餐廳:茶葉料理の専門店

猫空駅から徒歩約8分の場所にある、茶葉料理が味わえるレストランです。開放的な店内はロケーションが抜群で、休日などは家族連れや団体客で賑わう人気店となっています。

茶葉を使ったコース料理を提供しており、前菜からメイン、デザートまで、お茶の風味を活かした独創的な料理を楽しめます。猫空で栽培される鉄観音茶を使った料理は、この地ならではの味わいです。週末は予約なしでは満席になることも多いため、事前の予約をおすすめします。

茶芸館での楽しみ方

茶芸館を訪れたら、まずは席を選びます。スタッフが屋内席と屋外席を案内してくれるので、好みに応じて決めましょう。景色を楽しみたい場合は屋外席がおすすめですが、寒い日や暑い日は屋内席の方が快適です。

お茶の注文は、メニューから好みの茶葉を選びます。猫空では鉄観音茶が名物ですが、高山烏龍茶やジャスミン茶など、さまざまな種類が用意されています。日本語メニューがある店舗も多く、指差しで注文できるため言葉の心配は不要です。

基本の料金はお茶代と人数分のサービス料となります。茶葉は40から50グラムの量が提供され、1回あたりの茶葉使用量は4グラム前後なので、単純計算で10回くらいは楽しめる量です。余った茶葉は持ち帰ることができるのも嬉しいポイントです。

茶芸館では、スタッフが台湾式の茶芸、つまり工夫茶スタイルでのお茶の淹れ方を教えてくれます。温めた急須と小さな茶杯を使い、茶の香りと味わいを最大限に引き出す方法を学べます。何度もお湯を注ぎ足しながら、5煎から6煎と繰り返しお茶を楽しめるため、お料理と一緒にゆっくりとお茶を味わうのがおすすめです。

台北市鉄観音包種茶研発推広中心で学ぶ茶文化

猫空駅から徒歩約20分の場所に、台北市が運営するお茶の展示センター「台北市鉄観音包種茶研発推広中心(Taipei Tieguanyin Baozhong Tea Research and Promotion Center)」があります。入場無料で、台湾各地で栽培されている茶葉の紹介や、鉄観音ができるまでの製茶作業および使用される機械の展示を見ることができます。

製茶工程の詳細展示

鉄観音をはじめとするウーロン茶葉の製造工程は、想像以上に複雑です。まず茶葉をほどよく乾燥させながら発酵させた後、高温で茶葉を温めて発酵を停止させます。その後、茶葉を揉み込む作業が行われます。

日本茶の茶葉が比較的細長い形状をしているのに対し、台湾茶の茶葉が球状になっているのは、この揉み込み作業があるためです。こうすることで運搬中に茶葉が折れて風味を損なうことを防ぐことができるのです。さらに再び乾燥させてから包装され、出荷されます。

展示センターでは、これらの工程で使用される実際の機械や道具が展示されており、製茶の複雑さを実感できます。普段何気なく飲んでいる台湾茶が、どれだけ手間をかけて作られているのかを理解することで、その後に茶芸館で味わうお茶の価値がより深く感じられるでしょう。

茶葉の種類と特徴

台湾では地域によって栽培される茶葉の種類が異なります。展示センターでは、阿里山(ありさん/アーリーシャン/Alishan)などの高地で栽培される高山茶(こうざんちゃ/ガオシャンチャー/Gaoshan Tea)、紅茶に近い味わいで人気の東方美人茶(とうほうびじんちゃ/ドンファンメイレンチャー/Dongfang Meiren Tea)など、台湾各地の茶葉について学ぶことができます。

猫空で栽培される木柵鉄観音茶は、昔ながらの鉄観音製法によって作られる発酵と焙煎の強いウーロン茶です。福建省安渓地区から伝わった伝統的な製法が、今も大切に守られているのです。

猫空で楽しむ絶景と自然散策

猫空の魅力は茶芸館だけではありません。自然豊かな環境を活かした散策路が整備されており、美しい景色を楽しみながらハイキングを楽しむことができます。

樟樹步道(しょうじゅほどう/ジャンシューブーダオ/Zhangshu Trail)での散策

猫空駅周辺には複数の散策路が整備されており、中でも人気なのが樟樹步道です。茶畑の間を歩く散策路からは、台北市街地を一望できる展望ポイントが点在しています。道沿いでは茶畑が広がる風光明媚な景色を楽しめ、場所によっては遠く台北101(たいぺいいちまるいち/タイベイイーリンイー/Taipei 101)の姿も望めます。

散策路は舗装されていない道も多いため、歩きやすい靴を履いて訪れることをおすすめします。また台湾の亜熱帯植物や鳥、動物を観察できるため、自然観察を楽しみたい方にも最適です。

銀河洞(ぎんがどう/インフードン/Yinhe Cave)へのハイキング

時間に余裕がある方は、猫空駅から銀河洞までのハイキングもおすすめです。所要時間は約1時間で、猫空駅前の道を左折し、樟湖歩道(しょうこほどう/ジャンフーブーダオ/Zhanghu Trail)と書かれた看板に従って進みます。かわいい猫が描かれた大きな看板が目印となっているため、迷う心配はありません。

銀河洞は台湾人たちに人気のフォトスポットで、岩壁に囲まれた神秘的な空間が広がっています。登山道を歩きながら、猫空の自然をより深く体験できるコースです。

指南宮(しなんぐう/ジーナンゴン/Zhinan Temple)への参拝

猫空ロープウェイの指南宮駅(しなんぐうえき/ジーナンゴンジャン/Zhinan Temple Station)
猫空ロープウェイの指南宮駅(しなんぐうえき/ジーナンゴンジャン/Zhinan Temple Station)

ロープウェイの途中駅である指南宮駅で下車すれば、1890年に創建された道教の聖地「指南宮」を訪れることができます。多くの参拝客が訪れるパワースポットとして有名で、猫空観光と合わせて立ち寄る価値があります。

なお猫空駅から指南宮までは徒歩約1時間30分の距離があります。歩くとかなり時間がかかるため、指南宮に立ち寄りたい方は1日乗車券を購入して、ロープウェイで指南宮駅まで戻るのがおすすめです。効率的に猫空と指南宮の両方を楽しむことができるでしょう。

夜景スポットとしての魅力

猫空は台北有数の夜景スポットとしても知られています。山の上から見下ろす台北の光り輝く街並みは、昼間とは異なる幻想的な美しさを持っています。地元の若者には、夜景を楽しめる時間帯が特に人気です。

茶芸館のテラス席から夜景を眺めながらお茶を楽しむのは、猫空ならではの贅沢な体験です。特に猫空雙橡園茶坊や邀月茶坊からの夜景は絶景として知られています。ロープウェイの最終便は混雑することが多いため、夜景を楽しむなら少し早めの時間帯を狙うのがおすすめです。

猫空へのアクセス方法

猫空へのアクセスは非常にシンプルで、台湾旅行初心者でも迷うことなく訪れることができます。

MRT動物園駅までの移動

猫空ロープウェイの動物園駅(どうぶつえんえき/ドンウーユエンジャン/Taipei Zoo Station)
猫空ロープウェイの動物園駅(どうぶつえんえき/ドンウーユエンジャン/Taipei Zoo Station)

台北市内からMRT文湖線(ぶんこせん/ウェンフーシエン/Wenhu Line)に乗り、終点の動物園駅を目指します。台北駅からは乗り換えなしで約30から40分、九份(きゅうふん/ジョウフェン/Jiufen)方面からも乗り換えを含めて約1時間程度で到着します。動物園駅は終着駅なので、乗り過ごす心配もありません。

文湖線は茶色のラインで表示されており、路線図でも見つけやすくなっています。MRT車内では、次の駅名が中国語、英語、日本語でアナウンスされるため、言葉の心配もありません。

ロープウェイ乗り場への移動

動物園駅に到着したら、駅構内の案内表示に従って猫空ロープウェイ方面へ進みます。駅から目視でロープウェイ駅を確認できるため、迷う心配はありません。徒歩約5分でロープウェイの動物園駅に到着します。

ロープウェイ乗り場は建物の4階にあるため、エレベーターまたはエスカレーターで移動します。乗り場の手前にはチケット売り場と改札があります。

バスでのアクセス方法

ロープウェイが運休の場合や、ロープウェイの混雑を避けたい場合は、バスでもアクセスできます。動物園駅前のバス停から小型バス路線「棕15」に乗車すると、猫空エリアまで直通で移動できます。片道料金は15元と格安で、所要時間は約30分です。

ただしバスは山道を登るため、車酔いしやすい方は注意が必要です。座席は限られているため、立って乗車する可能性もあります。週末や祝日は混雑することが多いため、時間に余裕を持って行動することをおすすめします。

猫空エリア内での移動

猫空駅に到着したら、そこから各茶芸館へは徒歩かバスで移動します。駅周辺にも茶芸館やレストランがありますが、景色の良い場所にある茶芸館は少し距離があります。散策を兼ねて徒歩で向かうのも楽しいですし、バスを利用して効率的に移動することも可能です。

猫空エリア内を循環する小型バス「小10」が運行しており、主要な茶芸館やスポットを結んでいます。悠遊カードが使えるため、気軽に乗り降りできます。

猫空観光のモデルコース

効率的に猫空を楽しむための、時間帯別モデルコースをご紹介します。

半日コース(午前出発)

台北市内のホテルを9時頃に出発し、MRTで動物園駅へ向かいます。10時頃に猫空ロープウェイに乗車し、約30分の空中散歩を楽しみましょう。

猫空駅到着後は、台北市鉄観音包種茶研発推広中心で茶文化について学びます。その後、邀月茶坊や猫空雙橡園茶坊などの茶芸館でランチとお茶を楽しみ、14時頃にロープウェイで下山すれば、午後は別の観光に充てることができます。

1日満喫コース

朝8時30分に台北市内を出発し、早めの時間帯に猫空ロープウェイに乗車します。混雑を避けられるため、クリスタルキャビンにも比較的スムーズに乗車できるでしょう。

猫空駅到着後は、樟樹步道などの散策路をハイキングしながら自然を満喫します。お昼は茶芸館でゆっくりと食事とお茶を楽しみ、午後は別の茶芸館でお茶を飲み比べるのもおすすめです。夕方には台北市鉄観音包種茶研発推広中心を見学し、夜は夜景を楽しみながら茶芸館で夕食を取ります。20時頃にロープウェイで下山すれば、充実した1日となるでしょう。

夕方から夜景コース

15時頃に台北市内を出発し、猫空ロープウェイで山頂へ向かいます。夕方の涼しい時間帯に軽く散策し、夕日が沈む時間帯から茶芸館でお茶と夕食を楽しみます。

日が暮れて台北の街に灯りがともり始める時間帯は、最も美しい夜景が楽しめます。展望の良い茶芸館のテラス席で、光り輝く台北の街並みを眺めながらゆっくりとお茶を味わいましょう。21時頃にロープウェイで下山すれば、台北市内に戻って夜市を楽しむ時間も確保できます。

猫空で味わう茶葉グルメ

猫空では、茶葉を使った独特の料理を楽しむことができます。茶葉料理は台湾料理の中でも特殊なジャンルで、猫空ならではの体験となるでしょう。

茶葉入り餃子

猫空の名物料理として知られるのが、茶葉を練り込んだ緑色の餃子です。皮に茶葉のパウダーが混ぜられており、ほのかな茶の香りが特徴です。中身は豚肉と野菜が一般的で、蒸し餃子または焼き餃子として提供されます。

見た目は緑色で珍しいですが、味は意外にも馴染みやすく、茶葉の苦みはほとんど感じません。むしろ爽やかな風味が加わり、通常の餃子とは一味違う美味しさを楽しめます。

茶葉炒飯と茶葉麺

鉄観音茶の葉を刻んで炒飯や麺に混ぜ込んだ料理も人気です。茶葉炒飯は、卵や野菜と一緒に炒められた米に、細かく刻んだ茶葉が混ぜられています。茶の香ばしい香りが食欲をそそり、さっぱりとした味わいが特徴です。

茶葉麺は、麺に茶葉のエキスが練り込まれており、ほのかに緑がかった色合いをしています。スープ麺としても汁なし麺としても提供され、茶の風味が麺全体に広がります。

茶油鶏

猫空の郷土料理として外せないのが茶油鶏です。これは茶の実から搾った油で鶏肉を煮込んだ料理で、茶油の独特の風味が鶏肉に染み込んでいます。生姜やニンニクと一緒に煮込まれることが多く、体が温まる栄養豊富な料理です。

茶油は台湾では高級食材として知られており、健康に良いとされています。猫空の茶芸館では、この貴重な茶油を使った料理を気軽に楽しむことができます。

茶葉スイーツ

食事だけでなく、デザートにも茶葉が使われています。茶葉アイスクリームは、鉄観音茶や烏龍茶の風味を活かしたさっぱりとした味わいが特徴です。茶葉を練り込んだケーキやクッキーも人気で、お茶と一緒にいただくと相性抜群です。

最近では茶葉を使ったタピオカドリンクも登場しており、伝統的な茶文化と現代的なカフェ文化が融合した新しいスタイルを楽しめます。

猫空観光で知っておきたい豆知識

猫空ロープウェイの終点である猫空駅(びょうくうえき/マオコンジャン/Maokong Station)とその周辺
猫空ロープウェイの終点である猫空駅(びょうくうえき/マオコンジャン/Maokong Station)とその周辺

より快適に猫空観光を楽しむための、実用的な情報をまとめました。

悠遊カードの活用

台湾旅行では悠遊カードと呼ばれる交通ICカードを持っていると非常に便利です。猫空ロープウェイでも使用でき、特に平日は20元の割引が適用されます。MRTやバスでも使えるため、1枚持っておくと台北観光全般がスムーズになります。

悠遊カードはMRTの駅やコンビニエンスストアで購入でき、チャージも簡単です。カード本体は100元で、デポジットではないため返金はされませんが、残高は次回の台湾旅行でも使用できます。

トイレ事情

猫空駅にはトイレがありますが、山頂付近のトイレは茶芸館のものを利用することになります。散策路にも公衆トイレが設置されている場所がありますが、数は限られているため、茶芸館で休憩する際にトイレを済ませておくことをおすすめします。

持ち物チェックリスト

猫空観光に必要な持ち物をまとめました。歩きやすい靴は必須で、スニーカーやトレッキングシューズが理想的です。日差しが強い日は帽子や日焼け止めを、雨が心配な日は折り畳み傘を持参しましょう。

カメラやスマートフォンは、絶景や茶畑の写真撮影に欠かせません。モバイルバッテリーもあると安心です。水分補給用の飲料水も、散策を予定している場合は持参すると良いでしょう。

言葉の心配は不要

猫空の茶芸館では、日本語メニューを用意している店舗も多くあります。メニューには写真が掲載されていることが多いため、指差しで注文することも可能です。また簡単な英語や中国語の単語を知っていれば、基本的なコミュニケーションは問題ありません。

茶芸館のスタッフは観光客の対応に慣れているため、身振り手振りでも十分にコミュニケーションが取れます。Google翻訳などの翻訳アプリを準備しておくと、さらに安心です。

ベストシーズン

猫空は一年を通して訪れることができますが、特におすすめの時期は春と秋です。3月から5月、10月から11月は気温が穏やかで、散策に最適な気候となります。

夏は暑く湿度も高いため、水分補給をこまめに行う必要があります。ただし夏の緑豊かな茶畑も美しく、夏ならではの魅力があります。冬は比較的涼しく、温かいお茶が一層美味しく感じられる季節です。

台風シーズンである7月から9月は、ロープウェイが運休する可能性が高くなります。この時期に訪れる予定の方は、事前に運行状況を確認し、バスでのアクセスも視野に入れておくと良いでしょう。

台湾旅行をもっと楽しむために

猫空ロープウェイと台北101
猫空ロープウェイと台北101

猫空は台北から気軽に訪れることができる魅力的な観光スポットです。都会の喧騒を離れ、自然豊かな環境で本格的な台湾茶を楽しむ体験は、台湾旅行の素晴らしい思い出となるでしょう。

茶畑が広がる山頂からの絶景、ロープウェイでの空中散歩、茶芸館でのゆったりとした時間。これらすべてが、猫空ならではの特別な体験です。台湾茶の文化に触れ、茶葉を使った独特の料理を味わい、美しい夜景を眺めながら過ごす時間は、まさに至福のひとときと言えます。

台北市内から約1時間という好アクセスでありながら、別世界のような静けさと自然を満喫できる猫空。初めての台湾旅行でも、リピーターの方でも、訪れる価値のある素晴らしいスポットです。

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