台湾の板橋(バンチャオ)完全ガイド|台北から15分の穴場エリアを徹底解説

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台湾の板橋(バンチャオ)完全ガイド|台北から15分の穴場エリアを徹底解説

添乗員ライターがお届けする旅行情報。今回は、台湾でバスの行先表示によく見かける「板橋」について詳しくご紹介します。東京にも板橋区がありますが、台湾の板橋は新北市の中心的なエリアで、台北からMRTでわずか15分という好立地にありながら、多くの日本人旅行者にとってはまだ穴場のスポットです。

目次

台湾の板橋はどう読む?

台湾の板橋は「バンチャオ」(Banqiao)と読み、日本語の「いたばし」とは全く異なります。台湾語では「枋橋」(Pang-kiô)とも呼ばれており、これが地名の由来となっています。

日本統治時代の1920年に地方制度改革が行われた際、「枋」の字が日本人にはなじみが薄いという理由で「板」に変更され、読み方も日本風の「いたはし」となりました。しかし第二次世界大戦後は漢音による発音も使用されるようになり、現在では「バンチャオ」として親しまれています。

板橋の歴史と発展

地名の由来

板橋は古くは「擺接」と称されていました。これはこの地区に居住していたケタガラン族が建てた武朥湾社に隣接する擺接社に由来します。後に閩南語で近い発音の「枋橋」に置き換えられました。地名の由来には諸説あり、昔この地に河があり住民の交通に不便をきたしていたため、木造の橋を架けたことから「枋橋」と呼ばれるようになったという説もあります。

板橋林家の繁栄

板橋の発展を語る上で欠かせないのが、台湾五大豪族の一つである板橋林家です。清朝時代の1784年、林応寅が福建漳州府から台湾に渡り、新莊に落ち着きました。その後、息子の林平侯が米業や塩業で財を成し、1857年には第四代族長の林維讓と林維源兄弟が板橋に移住し、林家の声勢を最高潮に推し上げました。

林家は清朝政府の防務に多大な貢献をし、劉銘傳が台湾の防務を主導した際には20万両の銀圓を寄付するなど、政治経済において重要な役割を果たしました。この時期に建設された林本源園邸(林家花園)は、現在も板橋を代表する観光スポットとして多くの訪問者を魅了しています。

現代の板橋

現在の板橋区は新北市の中心部に位置し、人口約55万人を擁する新北市最大の行政区です。台北駅からMRT板南線でわずか5駅、約15分という好立地にあり、台北のベッドタウンとして急速に発展を遂げました。

板橋駅は1901年に開業し、長らく台湾鉄路管理局縦貫線の駅でしたが、1997年の駅移設後に台湾高速鉄道や台北捷運板南線が乗り入れ、2020年には環状線も開通しました。現在では台鉄、高鉄、MRT2路線、市内バス、高速バスが集結する台湾有数のターミナル駅となっています。

板橋へのアクセス

MRT(捷運)でのアクセス

台北駅からMRT板南線(青線)に乗車し、板橋駅または府中駅で下車します。

  • 台北駅から板橋駅まで:約15分
  • 台北駅から府中駅まで:約18分

板橋駅にはMRT板南線と環状線が乗り入れており、駅番号は板南線がBL07、環状線がY16です。観光の中心となる旧市街エリアへは、府中駅の方が便利です。

高速鉄道(高鐵)でのアクセス

台湾新幹線の板橋駅は、台北駅に次ぐ北部の主要駅です。台北駅から南下する列車の多くが板橋駅に停車しますが、一部の列車は通過するため注意が必要です。

台湾鉄路(台鐵)でのアクセス

台湾国鉄の縦貫線が板橋駅に停車します。台北駅から板橋駅まで約10分です。

板橋の交通の要所としての重要性

板橋駅周辺は高層マンションが林立し、大型ショッピングセンターの大遠百(メガシティ板橋)や誠品生活、家樂福などが集まる新市街として発展しています。駅ビル内には鼎泰豊をはじめとする有名レストランも多数入居しており、ショッピングとグルメの両方を楽しむことができます。

一方、府中駅周辺は旧市街として昔ながらの台湾の雰囲気を色濃く残しており、地元の人々の生活に密着した市場や夜市、廟などが点在しています。

林本源園邸(林家花園)|台湾を代表する古典庭園

林本源園邸(林家花園)の池
林本源園邸(林家花園)の池

園邸の歴史

林本源園邸は、台湾五大豪族の一つである板橋林家によって建てられた庭園と邸宅の総称です。清朝咸豊3年(1853年)に三落大厝を建設した後、書屋や方鑑齋などの建築を陸続と完成させました。光緒14年(1888年)に林維源が巨額の資金を投じて大規模な修復を行い、各園景を連結して体系的な園林を形成しました。光緒19年(1893年)にすべての建設が完成しました。

総面積約6,054坪の園邸は、園(林家花園)と邸(林家住所)の二部分に分かれており、現在では庭園部分のみが一般公開されています。1977年に林家が庭園部分を新北市政府に寄贈し、1982年に一般開放されました。現在は国定古蹟に指定されており、台湾に現存する最も完全な園林建築として高く評価されています。

園内の見どころ

来青閣

来青閣は二階建ての楼閣で、かつて林家が賓客を接待した場所です。一階は休憩所として、二階は観劇の場として使用されました。精緻な木彫りと石彫りが施されており、当時の林家の富と文化的素養を物語っています。

定静堂

定静堂は林家の正庁で、重要な儀式や慶事が行われた場所です。「定静」という名前は『大学』の「定而後能静」から取られており、心を落ち着けて物事に臨むという意味が込められています。堂内には精美な木彫りの装飾が施されており、特に梁の彫刻は見事です。

横虹臥月

横虹臥月は園内の池に架かる半月形の石橋で、林家花園を代表する景観の一つです。水面に映る橋の姿が満月のように見えることから、この名がつけられました。特に天気の良い日には、橋と水面が織りなす美しい景色を楽しむことができます。

榕蔭大池

榕蔭大池は園内最大の池で、周囲には大きな榕樹(ガジュマル)が茂っています。池の周りを散策しながら、季節ごとに変化する景色を楽しむことができます。夏には蓮の花が咲き、秋には紅葉が水面を彩ります。

方鑑斎

方鑑斎は林家の書斎として使用されていた建物で、静かな環境の中で読書や書画を楽しむための空間でした。「方鑑」という名前は、物事を正しく見極めるという意味を持っています。窓からは庭園の美しい景色を眺めることができ、文人の理想的な書斎空間を体現しています。

観覧情報

項目詳細
施設名林本源園邸(林家花園)
住所新北市板橋区西門街9号
開館時間9:00~17:00(月曜休館)
アクセスMRT府中駅2号出口から徒歩約10分

板橋慈惠宮|地域信仰の中心

板橋慈惠宮は、府中路と南門街の交差点に位置する媽祖廟で、板橋地域の信仰中心として親しまれています。清朝咸豊3年(1853年)、新莊の泉州人と板橋の漳州人の間で械闘が発生し、多くの犠牲者が出ました。その後、両者は和解し、板橋は新莊の慈祐宮から媽祖を分霊して祀るため、慈惠宮を建立しました。

慈惠宮の周辺には黃石市場が広がっており、廟口文化の伝統を今に伝えています。参拝客で賑わう廟の前には、多くの小吃店が軒を連ね、信仰と食文化が融合した独特の雰囲気を作り出しています。

興味深いことに、台湾の実業家である郭台銘(フォックスコン創業者)の父親が警察官として勤務していた際、慈惠宮の護龍廂房に一家6人で借住していたという歴史があります。現在その場所は五路財神殿となっており、郭台銘が幼少期に「財位」で眠っていたという逸話が語り継がれています。

項目詳細
施設名板橋慈惠宮
住所新北市板橋区府中路81号
アクセスMRT府中駅3号出口から徒歩約5分

黃石市場|庶民の台所で味わう伝統グルメ

黃石市場は慈惠宮の向かい側に位置する伝統的な市場で、宮口街、後菜園街、後茶園街一帯を指します。建物は老朽化し、路地は狭いものの、数十年の歴史を持つ老舗が多数軒を連ねており、安くて美味しい庶民的なグルメの宝庫として知られています。

秋香ㄟ店

創業から約100年の歴史を誇る油飯(おこわ)の名店です。三代にわたって受け継がれてきた伝統の味は、麻油の香りが食欲をそそります。油飯のほかに清湯肉羹も販売していますが、主役はやはり油飯です。板橋の慈惠宮周辺を歩いていると、遠くからでも麻油の香りが漂ってきます。

高記生炒魷魚

イカの炒め物スープが名物の店です。高麗菜とイカがたっぷり入った酸甜スープは、地元の人々に長年愛されています。ボリュームたっぷりで価格も手頃なため、コストパフォーマンスに優れた一品です。

老曹餛飩

黃石市場で長年営業している餛飩(ワンタン)の専門店です。手作りの餛飩は皮が薄く、中の肉餡は新鮮でジューシー。あっさりとしたスープとの相性も抜群です。

蘿蔔糕・糯米腸

黃石市場の路上で販売されている蘿蔔糕(大根餅)と糯米腸(もち米ソーセージ)は、銅板グルメの代表格です。外側をカリッと揚げた蘿蔔糕は、内側がもちもちしており、甘辛いタレとの相性が抜群です。

全香豆花

約40年の歴史を持つ豆花専門店です。手作りの豆花と各種トッピングは防腐剤を使用しておらず、安心して食べることができます。特に手作りの芋圓と花生(ピーナッツ)のトッピングが人気です。

黃石市場は主に午前から午後にかけて営業している店が多く、夜間は多くの店が閉まります。朝早くから昼過ぎにかけて訪れるのがおすすめです。

項目詳細
市場名板橋黃石公有零售市場
住所新北市板橋区宮口街周辺
営業時間店舗により異なる(多くは午前~午後)
アクセスMRT府中駅3号出口から徒歩約5分

湳雅觀光夜市|板橋最大のグルメスポット

湳雅觀光夜市は、南雅東路沿いに約500メートルにわたって展開する板橋最大の夜市です。約300軒の屋台が軒を連ね、グルメ、衣料品、雑貨、ゲームなど、あらゆるジャンルの店が集まっています。地元の人々の生活に密着した夜市でありながら、新北耶誕城(クリスマスイベント)の時期には多くの観光客で賑わいます。

王記好吃麻油雞

湳雅夜市の代表的な店として知られる麻油雞の名店です。遠くからでも濃厚な麻油と酒の香りが漂ってきます。メニューは麻油雞腿、麻油雞塊、麻油麺線のみというシンプルさですが、その味は多くの人々を魅了しています。特に雞腿は肉質がQ弾で甘みがあり、骨から簡単に外れる柔らかさです。スープは無料でおかわりできるため、身体の芯から温まることができます。

板橋小籠包

湳雅夜市の入口近くに位置する人気店です。小籠包は皮がやや厚めでもちもちとした食感があり、一口噛むと肉汁と葱の香りが口いっぱいに広がります。もう一つの看板メニューである黄金臭豆腐は、外側をカリッと揚げてから切り分け、内側の豆腐が汁を吸った状態で提供されます。泡菜を添えて食べると、さっぱりとした味わいが楽しめます。

胖老闆旗魚黒輪

新鮮な旗魚(カジキマグロ)の魚のすり身で作った黒輪(揚げ練り物)が名物です。中には1/4個の水煮卵が入っており、低温で魚のすり身を揚げた後、高温でカリッと仕上げています。外側はサクサク、内側はQ弾な食感で、様々なソースや芥末を添えて食べることができます。

好多味香腸

大腸包小腸(もち米ソーセージに台湾ソーセージを挟んだもの)が名物の屋台です。炭火でじっくり焼き上げた大腸と小腸に、香菜(パクチー)、蒜苗、唐辛子を加えて提供されます。口味のバリエーションも豊富で、原味、九層塔、黒胡椒、高粱、檸檬、三杯など、様々な味が楽しめます。

快楽QQ球

湳雅夜市の総本店で販売されている地瓜球(サツマイモボール)は、外側がサクッとしていながら内側がもちもちとした食感です。揚げたてはふっくらと膨らんでおり、地瓜の自然な甘さが楽しめます。紫地瓜と黄地瓜の2種類があり、花生粉、巧克力粉、椒塩粉などの調味料を選ぶことができます。

眼鏡仔豚血湯

1972年の創業以来50年以上営業している老舗で、最大の特徴は24時間営業であることです。多種類の漢方薬で煮込んだ清甜なスープに、新鮮な豚腸と豚血、韮菜、鹹菜を加えています。豚の臭みがなく、濃厚でありながらしょっぱすぎない味わいが特徴です。いつでも熱々のスープを楽しむことができます。

百里香烤玉米

純粋な炭火で手動で焼き上げる烤玉米(焼きトウモロコシ)の専門店です。機械を使わず手動で回転させながら焼くため、均一な焼き加減を実現しています。古早味の醤汁を塗りながら焼き上げたトウモロコシは、醤香と玉米のQ弾な食感が絶妙にマッチしています。

泰繽紛

タイ式のミルクティーを販売する人気店です。茶葉はタイの手標牌、煉乳と奶水もタイから空輸したものを使用しており、本格的なタイ奶が楽しめます。泰式紅茶鮮奶が定番ですが、泰式緑茶鮮奶もおすすめです。

項目詳細
夜市名板橋湳雅觀光夜市
所在地新北市板橋区南雅東路一帯
営業時間17:00~翌1:00(店舗により異なる)
アクセスMRT府中駅1号出口から徒歩約8分
駐車場Times板橋南雅夜市停車場(30分25元)

板橋周辺の観光スポット

435藝文特区

板橋区環河西路に位置する芸術文化エリアです。かつての公務員宿舎を改装したこの施設は、アートギャラリー、創意工房、カフェなどが集まる文化創意空間として生まれ変わりました。広大な敷地内には芝生広場もあり、家族連れでのピクニックにも最適です。

新北市立圖書館

2015年に完成した新北市立図書館は、その斬新な建築デザインで国際的な評価を受けています。建物は環境に配慮した設計となっており、自然光を最大限に取り入れた明るい閲覧スペースが特徴です。図書館としての機能だけでなく、建築を見学に訪れる観光客も多い人気スポットです。

板橋第一運動場

新北市政府に隣接する大型スポーツ施設で、ランニングトラックやサッカー場、バスケットボールコートなどが整備されています。地元の人々の健康増進の場として親しまれており、朝夕には多くの市民がジョギングや運動を楽しんでいます。

新月橋

板橋と新莊を結ぶ全長約725メートルの歩行者専用橋で、2014年に開通しました。夜間にはライトアップされ、大漢渓の夜景を楽しむことができます。橋の中央部には透明な床のスカイウォークがあり、スリリングな体験ができます。

板橋での宿泊

板橋エリアには、ビジネスホテルから高級ホテルまで様々な宿泊施設があります。板橋駅周辺には凱撒大飯店(シーザーパーク)などの大型ホテルがあり、ビジネスにも観光にも便利です。台北市内に比べて宿泊費が抑えられる傾向にあり、コストパフォーマンスに優れた滞在が可能です。

MRTで台北駅まで15分という立地を活かし、板橋を拠点に台北観光を楽しむという選択肢も検討する価値があります。夜遅くまで楽しめる湳雅夜市が近くにあることも、板橋に宿泊する魅力の一つです。

板橋のベストシーズン

板橋は台北と同様の気候で、一年を通して訪問可能ですが、特におすすめの時期は以下の通りです。

秋(10月~11月)

気温が下がって過ごしやすくなり、屋外での観光に最適な季節です。林家花園の散策や夜市巡りも快適に楽しめます。

冬(12月~2月)

湳雅夜市の麻油雞など、身体を温める料理が一層美味しく感じられる季節です。12月には新北耶誕城が開催され、板橋周辺も多くの観光客で賑わいます。

春(3月~5月)

花の季節で、林家花園の植物も美しく咲き誇ります。気温も穏やかで、長時間の散策にも適しています。

夏(6月~9月)は高温多湿で、台風の影響を受けることもありますが、冷たいデザートやドリンクを楽しむのに最適な季節でもあります。

台北から板橋へ|日帰り観光モデルコース

午前のコース

9:00 MRT府中駅到着
台北駅からMRT板南線で約18分

9:15~11:00 林本源園邸(林家花園)見学
台湾を代表する古典庭園をゆっくりと散策

11:00~11:30 慈惠宮参拝
地域信仰の中心である媽祖廟を訪問

昼のコース

11:30~13:00 黃石市場でランチ
秋香ㄟ店の油飯や高記生炒魷魚などの伝統グルメを堪能

13:00~14:30 府中商圈散策
府中路周辺のショップやカフェを巡る

14:30~16:00 新北市立圖書館見学
斬新な建築デザインの図書館を訪問

夕方以降のコース

16:00~17:00 板橋駅周辺でショッピング
大遠百(メガシティ板橋)や誠品生活などでお土産探し

17:00~19:30 湳雅觀光夜市でディナー
王記好吃麻油雞、板橋小籠包など、夜市グルメを食べ歩き

19:30~20:00 MRT府中駅から台北へ

このコースなら、板橋の主要な観光スポットとグルメを効率よく楽しむことができます。時間に余裕がある場合は、新月橋まで足を延ばして夕暮れ時の景色を楽しむのもおすすめです。

まとめ|板橋は台湾旅行の新たな選択肢

台湾の板橋(バンチャオ)は、台北からわずか15分という好立地にありながら、まだ多くの日本人旅行者に知られていない穴場エリアです。台湾を代表する古典庭園である林家花園、地元の信仰中心である慈惠宮、庶民の台所である黃石市場、そして板橋最大のグルメスポットである湳雅夜市と、多彩な魅力が詰まっています。

東京の板橋区とは全く異なる雰囲気を持つ台湾の板橋は、台湾の歴史と文化、そして現代の発展が融合した興味深いエリアです。台北観光に慣れた方や、台湾のローカルな雰囲気を味わいたい方には、特におすすめの目的地です。

次回の台湾旅行では、ぜひ板橋を訪れて、バスの行先表示でよく見かけるこのエリアの魅力を実際に体験してみてください。台北とは一味違う、地元に密着した台湾の姿を発見できるはずです。

台湾旅行をより充実させたい方は、ジャルパック ダイナミックパッケージでの予約がおすすめです。航空券とホテルを自由に組み合わせられるため、板橋周辺に宿泊して台北観光を楽しむといったプランも簡単に作成できます。

台湾の板橋で、東京の板橋とは全く違う、新たな発見と出会いを楽しんでください。

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